~6次産業化視察研修 in新潟県~

新産業創造協議会の主導で新潟県に現地視察に行って参りました。

今回視察させていただいたのは、「道の駅あがの」と「奥阿賀コンビリー」です。庄内町からバスに揺られること3時間、まずは道の駅あがのに向かいました。


新潟県阿賀野市にある道の駅で、今年の8月5日にプレオープンし、10月6日にグランドオープンしたばかりの道の駅です。ここでは、駅長の坂井さんに道の駅あがのはどんなところなのかについてお話いただきました。

講演の中で、道の駅あがのらしさを出す工夫の一つだなと感じたのは、どれもこれも商品や農作物を取りそろえるのではなく、出荷しようとされている方に道の駅あがのの理念をまず説明し、共感して納得いただいた方に来ていただいてるという点がありました。理念を大事にするからこそ、商品や店の雰囲気に統一感が生まれ、そこがゆくゆくはらしさにつながっていくのだと感じながら聞かせていただきました。

また、フードコートにて、「あがの食堂 にぎりまんま」という道の駅直営のお店にてにぎりまんま定食というおにぎりの定食をいただきました。

「にぎりまんま」というのは込めてる意味が二つあり、新潟地方の方言で「まんま」が「ご飯」という意味で「にぎり飯」の意味合いを示す言葉と、そのまんまの「まんま」にかけてお米をそのまんまの形で食べてもらうとの意味で、この名前を付けたと坂井さんがおっしゃっていました。割烹着を着たおばちゃんたちが握るご飯は柔らかく握られており、具材と合わせてお米の美味しさをそのまんま味わえるような美味しいにぎりまんまでした。

次に向かったのは、新潟県の山から株式会社さんが運営するパン屋さん「奥阿賀コンビリー」です。ここでは代表の柳沼さんからお話を伺いました。

奥阿賀コンビリーは古民家を改装して作られたパン屋さんで、地元の食材であるクルミやえごまを活かした商品を取り扱っている。店内にはカフェスペースもあり、季節の果物を使ったデザートやパフェを提供している。お話の中で、地元食材へのこだわりをお聞かせいただきました。この地域のクルミは鬼クルミと言われる品種で殻が硬くて割りにくく、可食部も少ない、他のクルミよりも加工が難しいという難点がありました。しかし、中身が他の流通しているクルミと比べて匂いがなく、クリーミーな味わいがするとのことで、それをパンに練り込んだクルミパンや、クッキーやレーズンなどと混ぜて作った「鬼ぐるみのグラノーラ」を製造したところ、今では主力商品として売れているといった地域食材へのこだわることへの重要さを教えていただきました。

今回の視察では地域に密着し、地元の食材にとことんこだわることが6次産業化へヒントなのだと強く感じたので、今後タチラボでも地元の食材へのこだわりをさらに強く持ち、そのうえで新しいものを作り上げていきたいです。

タチラボ

庄内町立谷沢川流域活性化センター 山形県東田川郡庄内町、立谷沢地域にある 6次産業化共同利用加工場。

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